ハイデラバード旅行 ①【計画・手配編】

そうだ、インドに行こう。

……というわけで、2024年2月中旬にインド南部の都市、ハイデラバードへ旅行してきた。

まだまだ日本での知名度は低く、旅行者や在住者は少ない街なので「どこ?」って思う人もいるかもしれないけれど、インド映画ファンはご存知の方も多いはず。この街には『バーフバリ』等さまざまな映画の撮影が行われた広大なスタジオがあり、市内もよくロケ地になっているからだ。

この記事では、私がハイデラバードに旅行した理由と計画・手配の流れについて書いていく。

自分用の備忘録ですが、ハイデラバードへの旅行を考えている方の参考になれば幸いです。

旅行先にインドを選んだ理由

ちょうどどこかに旅行したいと考えていたタイミングでインド映画にハマってインドの文化やロケ地等について調べるようになり、行先にインドのハイデラバードを選んだ。

だがインドは広いし主なロケ地があるハイデラバードは日本人旅行者にはマイナーで情報がない。そもそも私は海外に行ったことがない。個人で行くにはハードルが高すぎる。このまま「行ってみたい」という気持ちで終わるかと思われた……はずだった。

旅行会社に相談してみた

実はハイデラバード旅行だと映画ファン向けのツアーが存在する。通称“王国ツアー”。

『バーフバリ』が流行った頃からあるらしいのだが、コロナ禍で長い間催行できずにいたらしい。2023年の夏頃にやっと募集がかかったのだが、渡航時期や団体行動が苦手等の問題で悩んでいるうちにあっという間に定員に達していた。

次のツアー時期は未定。1年後、2年後にまとまった休みが取れる職にありつけている自信もなかったため、なんとか個人で行けないかと考え始めた。そんなとき、王国ツアーを主催している方の投稿が目に入った。

https://twitter.com/Anjali_Masala/status/1695813512591978582?t=7rnJ_DPK7WFGLcrUL-t3Iw&s=19

この投稿を拝見し、以下の理由からGNHトラベルさんに相談してみることにした。

・7回の催行実績がある王国ツアーの手配をしている会社である

・ハイデラバードへの旅行はネットや『地球の歩き方』ですら情報が少ないため、詳しいスタッフが確実にいるところにお願いしたい

・映画好き向けツアーの手配をしてるところならオタクのやりたいことも伝えやすそう

個人かつ初海外ということでダメもとで相談したところ、安全に楽しく行ってこれるよう万全を期してくださっただけでなく、オタクの考えてることも十分すぎるくらい汲み取って手配してくれた。こちらにお願いして正解でした。ありがとうございます。

手配をお願いするまでの流れ

GNHトラベルさんとのやり取りは主にメールで行った。(書類のやり取りは郵送)

最初に送ったメールでは、以下のような希望と内容を伝えた。

行先

滞在期間

渡航時期

人数:女1人でも大丈夫かという点も含め相談

旅の目的:主にロケ地巡り、ショッピング、食べ歩き、街歩きがしたい旨を伝えた

予算

出発地

その他相談したいこと:ガイドをつけるかどうか(またその費用)、日数を伸ばして他の都市にも行くかどうか迷っていること等

ある程度やりたいことは見えていたものの、調べてもわからないことや迷っていることも多かったため、何度もやり取りを重ねてプランを立てていただいた。

以下、相談内容と実際に手配した内容と感想。

行先・日数について

ハイデラバードに1週間程度、という希望とだいたいの予算を伝え6日間のプランを組んでもらった。

日数を伸ばして他の都市にも行くか悩んでいることも伝えて相談を重ね、今回はハイデラバードのみに1週間程度滞在するという結論に至った。

移動含めて6日間、少し短いかな? と思ったけれど、ちょうど疲れが溜まってくる頃に出国できたので体力的に正解でした。

ホテルや航空券について

アンジャリさんや経験者のツイートを参考に、お金をかけられるところはかけるつもりでいた。

しかし、一人旅故に安全性を取りたい気持ちと割高になるぶん安く済ませたい気持ちもあったため、その旨を伝えて相談。

航空券はエア・インディアのエコノミークラス。

ホテルは「安全のためこれ以上はグレードを落とさない方が良い」というランクで取っていただいた。(2ヶ所とも綺麗で快適なホテルでした)

↑市内のホテル。ちょっと荷物置いたりでくしゃっとなってる写真しかなかった。ちゃんと広くて綺麗です。

↑ラモジ・フィルム・シティ内のホテル。

実際に滞在した感想は別の記事で書く予定。

ガイドや移動手段について

1人でフラフラしたい気持ちはあったけれど、トラブルに対応できる自信が無いため断念。安全と快適さに課金したほうが良いかもしれない、ということでガイドや専用車をつけるか否かも相談した。

今回、お願いしたガイドさんについて

最初に伝えた予算はガイドなしで想定していたけれど、ガイド・専用車ありで数万円程度の予算オーバーで済みそうなため、検討を重ねた結果お願いすることにした。……というのも、

・ハイデラバードには英語のガイドさんしかいない

・日本語ガイドを希望する場合はデリーから来てもらうことになるため高額になる

英語に不安があるので日本語ガイドかな……と思ったが、そこまでのお金は出せない。ガイドは諦めようかと思ったがさらに詳しく教えていただき、

・英語ガイドは観光客とのコミュニケーションに強いので片言でも意思疎通は可能

スマホの翻訳機能を使って旅している人もいる

・ハイデラバードは地方都市のため現地のガイドさんの方が詳しい

上記の理由で英語のガイドをお願いすることにした。

言語の問題に関しては、Google翻訳でなんとかした。ガイドさんが日本人を案内した経験がある方だったこと(※後述)も幸いしたと思う。

英語得意じゃない(なんとなく言ってることや書いてあることはわかるけど細かい内容が汲み取れない・咄嗟に言いたいことが返せない感じだった)ので、ガイドさんにはかなり負担をかけてしまったな……と思う。

 

英語ガイドをお願いすることに決めた時点では、同行していただくのがモハンさん(王国ツアーのガイドさん)だとは知らなかった。

あらかじめGNHトラベルさんに「ロケ地やRFCの見学がしたい」旨を伝えていたため、映画ファンの日本人をガイドした経験のある方にお願いしてくれたのかな、と思います。ありがたすぎる。

オタクの間で有名なガイドさんのためお名前を聞いたことはあったけど、実際に案内していただきその凄さを感じた。オタクの考えてること、やりたいことをしっかり汲み取ってくれる。俳優さんの看板や街中のロケ地等もしっかり回ることができた。

↑こういう写真を撮りたいという希望も察してくださった。

ちなみに、モハンさんを指名して個人で旅行された方もいるらしく、モハンさんご本人からも指名した理由を訊かれたけれど、私の場合はGNHトラベルさんにお任せした結果同行していただくことになった……という経緯だったので指名したわけではない。でも、日本人の間で評判が良いガイドさんがついてくれることになったというのはとても心強かった。

必ず同行してくれるとは限らないと思いますが、もしモハンさんのガイドを希望される方はGNHトラベルさんかアンジャリさんに相談してみるのが良いかな……と思います。

専用車について

専用車もお願いして本当によかった。

道路事情が日本と全く違うので、全部車で移動するのはとても楽だった。

↑移動中に撮った道路の様子。どこもこんな感じ。

ちなみに、ドライバーさんは基本的に現地語でコミュニケーションするため、ガイドさんとセットで手配することになる。つまり専用車だけの手配は基本的にできないそうだ。

なので、今回はガイド・ドライバー共に、初日と5日目の空港への送迎と2日目〜4日目の観光に同行してもらった。

【4/4 追記】ガイド・ドライバーへのチップについて

日本から旅行会社を通じて手配をお願いしたため、出発前に相場はきいていた。現地のお金のみなのか、米ドルや円でもいいのかは人によると思うのでそこも要確認。(現地通貨だけだと思ってたら、米ドルや円でも大丈夫だと説明があり驚いた)

初日と最終日の送迎+日中の観光3日間ということで、(具体的な金額は伏せるが)まとまったお金が必要だったので、小さめのジップロックに入れ、最終日にまとめて渡した。

滞在中、チップとして渡すお金はあらかじめ分けて管理しておいたので、最終日に焦らず済んだ。また、インドルピーは国外持ち出し禁止のため、余ったお金はチップで使い切った。

ガイドさんとドライバーさんには大変お世話になったため、相場として聞いていた額から0.5〜1割程度増やして渡したのだが大丈夫かな……旅行中問題も起きなかったため、相場の額を渡してあれば失礼にはならないと思いたい。満足のいくサービスに対して増やす場合の相場がよくわからず、今回は余ったルピー+予備の日本円から帰りのバス代や非常時に使う分に手をつけなくて済む範囲の金額を合わせたらそのくらいの額になった、って感じだった。

チップ文化のある国において、チップはサービス業等貰う機会がある仕事に就いている人にとっては大事な収入源らしい。日本にいると気の利いたサービスは無料(料金内)だと思いがちだが、海外では別途支払うくらいの感覚でいたほうがいい。

【3/14追記】成田空港までの移動について

群馬県内各地から成田空港まで早朝の高速バスが運行していたため、出発の2週間ほど前に予約。

前泊も検討したけれど、飛行機が11:30発の便だったため、当日早朝の移動でも間に合わないかと調べた結果、高速バスにした。結果、早朝の便でも余裕をもって着くことができた。利用するターミナルのチェックインするフロアに降ろしてくれるので空港内で迷子にならず済んだし、楽で良い。

自宅から発着所まで距離があったため、見送りしたいと言っていた母に発着所までの送迎をお願いした。

帰りのバスは当日予約のみだったけれど、問題なく乗れた。

【3/26 追記】保険・予防接種について

事前準備ということでこちらに追記。

海外旅行保険は旅行会社から資料をもらって検討し、出発〜帰国までの日数分加入していった。保険料は1万円しないくらいだったかな。日数の他、保障額でも変わってくるのでしっかり検討した。

私が加入した保険は帰国直後の体調不良も(旅行中が原因だとわかれば)対象になる。旅の後半からお腹の調子を崩しかけていたため保険のお世話になる可能性も頭をよぎったが、帰国後も病院行くほどの体調不良にはならず保険のお世話になることはなかった。

この他にクレカ付帯の保険もついていたものの、そちらに頼るつもりはなかった。

何があるかわからんので、保険は絶対入っておくべし。旅先の体調不良の他、緊急帰国や出国直前のキャンセルにも対応できるプランもある。

 

今回の旅行のために受けた予防接種はとくに無し。インドに行くにあたって接種が推奨されるものといえば肝炎、腸チフス狂犬病あたりかなと思うんだけど、とくに受けてない。(過去に受けた経験もない)

受けなかった理由は、1週間に満たない滞在であること都市部を専用車で回る旅程だったことのふたつ。逆に、長期滞在する場合や、主な移動手段が歩きと現地のタクシーやメトロだった場合、都市部を離れる場合は接種していったと思う。

備えあれば憂いなしなので、心配な人は短期の旅行でも接種していくと良い。ただしお金はかかる。

ちなみに、今回の旅行のためにわざわざ受けた予防接種はないというだけなので、子どもの頃から推奨されているワクチン類はひと通り打ってあるし、新型コロナワクチンも1年以上前に3回程接種済み。

(2024年現在、インド入国にあたってコロナの陰性証明やワクチン接種証明は不要らしい。ただ、入国時にランダムで数%の人を対象に検査を行っているそう)

まとめ

このような経緯で旅行会社を選び、何度もやり取りを重ねたうえで手配をお願いした。

無事に旅行を終えて思うのは、プロを頼って本当に良かったな、ということ。

安全に楽しくスムーズな旅ができるよう全力を尽くしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

これから少しずつ旅の記録も書いていく予定なので、よければお付き合いください。

この記事も追記等がありましたらその都度更新します。