黒魔女さん6年生編(6〜7巻)を読んだ

先日のトレンド入りがきっかけで6年生編を購入、ちまちま読み進めているオタクがわめくだけの記事です。
今回は6巻と7巻の感想をまとめて語ります。

5巻の感想↓
https://mizumint.hatenablog.com/entry/2020/05/23/003201

⚠純粋な小学生の心を持っている方には見せられない感想もあります。当然ながらネタバレを含みますのでご注意ください。



☆麻倉家と東海寺家〜〜〜!!!!

怒涛の情報量に殴られて死んだ。

麻倉家、別荘とプライベートビーチ持ってるんだ!?金の力でどんなシチュエーションも季節イベントも実現してみせるアニメの金持ちキャラ枠じゃん。

家族で別荘に行くのに、娘の友達と息子のクラスメイト(彼女候補)に加え息子のライバルとその親御さんまで連れていくじいちゃんの太っ腹さがすごい。

東海寺ママの名前が阿弥なのめちゃくちゃ良くない!?バリキャリ風美人で名前の響き自体はありふれたものなのに、字が東海寺家って感じでとてもいい。パパさんの方は神楽羅さん。親子って感じするね。

くるみさんの天然ボケと、それにすかさずツッコミ入れて火花を散らす阿弥さん最高だな……。ママさん同士で息子の彼女候補を取り合いしてるの、意味わからんけど激アツだな。

麻倉豪太郎さん、いったい何???
東海寺親子の同行を許可したの、抜けがけせずにチョコのハートを射止めてみろというフェア精神だけじゃないでしょ。
迦楼羅さんに生き写しの孫である東海寺くんを気に入ってるやつでは???

ってか迦楼羅さんが亡くなってからもなお、お盆になると別荘で会う友人同士でいるとか何???若い頃は一緒に旅してたって???私の幻覚……じゃない!?だと!?
別荘の隠し部屋の仕掛けも「かるら」って何???マジで何???そのための別荘なんですか???

迦楼羅さん、ギュービッド大作戦でちょうど若い頃のお姿が出てたけど、ついに本編に出てくるとは。
顔が良いし大人になった東海寺くんって感じでめちゃくちゃかっこいいな。
年老いた姿じゃなくて、全盛期と思われる20歳くらいの姿で会いに来るおちゃめさもキュート。

迦楼羅さんと豪太郎さんが若い頃に一緒に旅をしていたというお話はどこで読めますか?
霊能力者のお兄さんとヤクザのお兄さんが、旅先で巻き込まれた怪奇現象を解決するミステリ仕立ての冒険譚とか絶対おもしろいやん。
たまーに生身の人間が起こした事件もあって、そういうときは豪太郎さんが殴り込みに行くんでしょ。
YA!かタイガあたりでシリーズ化しませんか???
ってか今度は主要キャラの祖父達によるブロマンスかよ。さすが、子どもの性癖を狂わすことに定評がある黒魔女さんが通る!!、“男男の関係性”もバッチリってワケ。

孫の麻倉くんと東海寺くんがじいちゃん達のことをどのくらい知ってるのかわからないけど、じいちゃん達もケンカする時はほとんど同じ態度なのがウケる。血は争えぬとかそういうレベルじゃねーぞ

あと、しれっと「講談組はわしの代で終わりにする」って爆弾発言が出ましたけど、麻倉くんは知らないんだよね?
麻倉くんって純粋に祖父に憧れて組を継ぎたがってるんだろうし、その夢を憧れの人である祖父が自ら終わらせるって残酷だな。
そりゃヤクザの組長とおもちゃ会社の社長、どちらが孫や孫の嫁のためになるかといったらそりゃ社長だが。


☆東海寺家の霊能力の謎

魔力ビデオ判定機に東海寺くんの霊力が写りこんでるのって何????マジで何???
どういうこと? 黒魔女の魔力も陰陽師の霊能力も同じエネルギーってこと?
黒魔女の魔力は魔界の月からきているって言われていたけど、陰陽師の霊能力はどこから来ているんだ?
黒魔女の世界では「霊なんていない、いるならそれは魔界の死霊や魔物が悪さをしているから」が基本的な法則のはずなんだけど、お盆には迦楼羅さんが、その真言を唱えた時には京太郎さんが現れたけど、アレってなんなんだ。黒魔法の世界には存在しないだけで陰陽師の世界では霊が普通にいるのか、伊蔵さんのように魔力の作用で現れた何かなのか。
迦楼羅さんも京太郎さんも霊力や魔力を使役する者としては本物だからよけいに引っかかるな。


☆大形京の登場、ノルマか?

毎回いいところで出てくるのずるい。
ノルマかよ、ありがとうございます。
大形京が好きな人、こいつに性癖歪められたという人、6年生編を読もう。ほぼ毎巻出てきておいしいところをかっさらっていくぞ。

イラストの美少年ぶりがまたおいしい。好きになってしまう。
いや好きなんだが?女児の頃からなァ!
こいつは間違いなく私の性癖を歪めていったって6年生編を読んで確信した。
チョコのくちびるに指をあてるやつ、だいぶ前にチョコがギュービッド様にやってたけど、大形くんもやるんですね。オタクの心臓がもたない。

魔界の王になるつもりでいるから王子様ルックなんだろうなぁ。
アレだよ、王子様キャラだけど王の座を狙ってるやつだよ。私が好きになる王子様キャラってだいたい話が進むにつれて王になるんですよね。それは風格だったり何かの王者だったりとそういうのが多いんですが、その性癖を開墾されたきっかけのひとつは大形くんなのかもしれない。

で、京太郎さんは何者なんですか?
謎1:迦楼羅さんや真言との関係
謎2:京の魔力は祖父譲り、では祖父になぜ魔力が?
謎3:現れた京太郎さんや迦楼羅さんは霊なの?
謎4:大形くんの修行はどこでしているの?

ざっと思いつくだけでもこれだけ疑問が出てくる。
とくに2と3が気になる。

チョコの魔力は魔界生まれの黒魔女である祖母から遺伝したもの。
そのチョコをはるかに凌ぐ魔力を持つ大形くん、その魔力は祖父譲り。では京太郎さんも魔界の人なのか?それとも黒魔法使いの修行をしていた人間なのか?何者なんだこの人。

上でもすでに語ったけど、作中世界に霊は存在しないはずなのに、故人が出てきた。
迦楼羅さんも京太郎さんも霊能力や魔力があるという話は本当だろうし(それぞれの孫を見てればわかる)、たぶんチョコの前に現れたのは両方とも本人または本人がしかけた何かだと思う。

生前に何か術をかけておいたのかな。死後も力が使えてこの世に干渉できるというよりは生前に何かをのこした可能性のほうが高そうだけど。

霊なんていないけど、死者はチョコたちの目の前に現れてるんだよな。死者=霊ではないとか?


☆6年1組の新事実多くね?

ここまで読み進めてきて思ったんだけど、ピアノやバレエを習ってる男子とかヴァイオリンの経験があって絶対音感があるとか、祖母譲りのカンフーとか、中学受験するとか、6年1組の子たちのスペックめちゃ高いね!?

楽器やってる男子とか吹奏楽経験者くらいしか知らんし、中学受験なんて文化が全くない土地で生まれ育った田舎者だから、6年1組の子がハイスペなのか都会の子はそれが普通なのかわからなくなってきた。

5年生編では全員が全員我が道をゆくって感じだったけど、6年生になってからは将来のこととか習い事とか塾通いとか、年相応の学生らしい話をするようになったことに成長と寂しさを感じる。

チョコのクラスは中学受験する子がいっぱいいるから、中学からは本当にバラバラなんだよね。
自分は中学受験せずにそのまま地元の公立に上がるのが当たり前の田舎だったからいまいちぴんとこないけど……。

そういや大形くんって封印されて意識がない間の学校生活を取り戻したくて1組のみんなを魔界に連れていこうとしてるけど、あと1年もしないうちにその1組がバラバラになってしまうと考えると彼には時間がもうないような気がする。
しかも現在京太郎さんの元で面倒見てもらってる状態だし、浄化されて戻ってきたとしてもまっとうな学校生活を楽しめる時間は数ヶ月あるかないかなのでは。

黒魔女さん、6年生編になってから時間の進みが早くなった気がするんだけど、まさかループしたりサザエさん時空に入ったりしないよね……?
「あたし、黒鳥千代子。小学6年生」にエコーがかかったら嫌すぎるな。(プリパラじゃないんだぞ)

なんでループかっていうと。
ループすれば大形くんの小学校生活やり直しはいちおう実現するんじゃないかな、と思ったから。
心を入れ替えて復讐や野望は潰えても、彼が普通の子どもとして得られるはずだった幸せくらいは手にできるような計らいがあればいいんだけどなぁ。

大形くん、出世欲の強い黒魔女に目をつけられて強くなりすぎたあげく捨てられ、それ以降はとりあえず封印しとけって感じの腫れ物扱いなわけだし、救われてほしいんだよな。
あの年頃で見なくていいものを見すぎたことでそうとう歪んでしまった感じはあるけど、それが大人のせいならなおさら、彼をちゃんと子どもとして見てあげてほしいんだよな。
魔界の王になるという方法で復讐しようとしてるのも、チョコに対して王子様ぶるのも幼い発想に見えて実は彼なりの背伸びな気がしなくもない。


5年生編に比べると若干薄くなったかな?という印象で読み始めた黒魔女さん6年生編、蓋を開けてみれば怒涛の情報量だったので“密度”を上げて殴ってくる方針になったんだなとわかった。そらオタク死ぬわ。