黒魔女さん6年生編(1〜2巻)を読んだ

ただの読書感想文です。

ずっと気になってはいたものの、なかなか手が出せなかった6年生編を大人買いしました。
5年生編はひと通り読破済み。(外伝等は抜けがあると思われます)
だいぶ記憶が薄れている出戻り勢です。
過去作に対して変な記述があっても生暖かい目で見てください。

ギュービッド様と大形くん推し。

1〜2巻を一気に読んだ勢いで書きなぐっています。
ネタバレを含んでいますのでご注意ください。(ミステリを読んだ時のような重大なバレはないのでご安心ください)



☆大人の目線から見たチョコ

この物語に初めて出会ったのが、チョコと同じ小5の頃。
当時はチョコの気持ちにわりと共感しながら読んでいた。女子力とかよくわからない、つい突っ込んでしまう、誰が好きとか嫌いとかそういうのめんどくさい……。
自分もわりと人間関係にドライなところがあるのは当時から自覚があったし、流行りのドラマとかついていけないのを気にしていたりした。
そんな小学生だった。(それでもチョコより人付き合いはよかった気がするが )
なので当時はチョコにだいぶ親近感を覚えていた。

あれから10年近く経ち、自分は成人して社会人になった。
チョコはようやく6年生になった。マジかよ。

6年生編を読むのは初めてだけど、大人になってから再びチョコを見ると、記憶よりだいぶこの子ドジだし鈍感だなぁということに気がついた。
チョコの聞き間違いにツッコミを入れたり、女子力のなさや察しの悪さに呆れたり怒ったりする他のキャラに対して、当時は「めんどくさい子達だなぁ」などと感想を抱いていたけど、今みると「そらイラつくわな」と感じた。

でも、チョコのそんなところがかわいいんだよね。胸キュン回で言及されてたけ ど、わかりみがすごい。わかる。つい助けたくなる。
鈍感で察しが悪いので、知らぬ間に自分の首を締めてしまう。その不器用さが魅力なんだよな。若干共感性羞恥を持ってるので、チョコが恥かくところは未だに読むの辛いが。

大人になってから読んでみると、かつて自分を重ねて読んでいた主人公への見方も変わってくる。
長所と短所、魅力。発見があって楽しい。
でも、純粋な目で見られなくなってることに気づいて、大人になりたくないなぁなんて思っちゃうことも。



☆改めてギュービッド様は最高だなと思った

自分の顔の良さを自覚しているのに、普段の言動がガサツでオヤジくさいのめちゃくちゃアンバランスで謎の親近感を覚える。やっぱり天才のキャラ造形。

ギュービッド様ってアホそうに見えるけど勘が良いし、後始末がきっちりできるだけの実力があるから保護者枠として信頼できるよね。ヘマするのって嵌められたときか長編のような面倒な敵が現れたときくらいだし。


☆大形くん……好き……。

まず挿絵が可愛い。

「ああっ、だねぇ」で爆笑した。「です」「ます」みたいな感覚で使ってるイメージだったから、こんな語尾みたいな使い方するのかよと。

「すらりとした男子」とか、さりげなくチョコより体格が良い男の子なのが強調されてるのめちゃくちゃ良いな。
図書室やお米の件は桃花ちゃんグッジョブとしか言いようがない……。いや最初は「!?!?!?フラグやんけ!!!」とびっくりしたけど。
合わせて4kgのお米とかたいしたことないじゃんって思ったけど、小学生の女の子には重いよね……。ここでスっと手伝ってくれるのは彼氏力高いと思いますね。
今回のケースはギャップ萌えもあるだろうけど、押し付けがましさがなくスマートに手助けしてくれたっていうのもあるよね。
大形くん、かわいい系男子モードでもそういうスマートな紳士的振る舞いが似合うね。良いね。

ぬいぐるみつけてるのに魔力だだもれなの怖いんですけど。なにそれ……何が起きてるんだ……。
しかも影響力が強すぎてちょっとしたことが大騒ぎになってるし。


☆安定の東海寺くんと麻倉くん

実質的には共同戦線張ってる状態なの、良いな。
隙あらば彼氏面してマウント取ってくるけど、抜けがけはしないあたりや猫に変えられてもチョコを守ろうとしたあたりに人の良さが滲み出ている……。

ただ、良子ちゃんと美珠亜ちゃんへの扱いがなぁ……やっぱ小学生だなぁ……詰めが甘い……。
女の子ってそういうとこ見るよね……。
というか2人は怒っていいよな。それがあのイモコンでのパシリなんだろうか。


☆ダジャレが清々しい

あとがきよりも先に見るのが、読者キャラ&魔法紹介のコーナー。毎回「ありそうでなかった」ダジャレが採用されてるのが面白くて、ついつい見てしまう。もはや出オチ。

プリティーとかありそうでなかったな。かわいいや胸キュンというワードが何度も出てきたせいでプリズムジャンプが頭をよぎった。(プリズムヤクザ……)
6年1組の子達、プリズムジャンプ飛べそう(こなみかん)


☆6年1組っていうのなんか慣れない

5年生の頃よりも結束が上がったなぁ。
舞ちゃんに声援を送ったり、女子トークとか微笑ましい。

男子も女子ウケを気にしてモテテクを試したりとか、全体的に色気づいてきましたね。
小学生……微笑ましい〜!!!かわいい!!!
ついにギャップ萌えという概念を学んだか……。
あのチョコすら「ぐっとくる」を覚えた……。
モテテクやギャップ萌えテクは、本命の相手にここぞというときに使うか、素で出るものなんだよということを学ぶのはもう少し先かな。


チョコの恋愛模様も絶対にいつかカタをつけてやるという気概を感じる。言われてみれば、愛の黒魔女の孫だし、そういう設定がある以上は触れるよなぁ。